ブラウザゲームを翻訳する方法 — 画面をドラッグするだけの手順
外国語のブラウザゲームを遊びたいのに、ブラウザの翻訳機能が効かない——ブラウザゲームの翻訳で最初にぶつかる壁はこれです。この記事では、なぜページ翻訳がゲームに効かないのかと、画面をドラッグするだけで翻訳する方法を説明します。
なぜブラウザの翻訳機能はゲームに効かないのか
ChromeやEdgeのページ翻訳は、ページのHTMLに含まれるテキストを訳す仕組みです。ニュース記事や攻略ページには効きますが、多くのブラウザゲームは画面をCanvasという描画領域に画像として描いていて、文字もその画像の一部です。HTMLとしてのテキストが存在しないので、ページ翻訳からは「訳すものが何もない」状態になります。
ゲーム向けの翻訳ツールも、多くはPCのゲームクライアントを前提にしていて、ブラウザのタブは対象外です。Playtoの通常の学習セッションも、一般のWebページを誤って翻訳しないようブラウザを対象から外しています。
つまりブラウザゲームは、ページ翻訳とゲーム翻訳ツールの間に落ちやすいジャンルでした。
画面の一部をドラッグして翻訳する
Playtoのクイック翻訳は、この隙間のための機能です。ウィンドウやアプリを選ぶのではなく、画面の読みたい範囲をドラッグで指定すると、そこに映っている文字を画像として読み取って翻訳します。ブラウザで動いていようが、どのプラットフォームのゲームだろうが、画面に映ってさえいれば対象です。
ゲーム側にもブラウザ側にも何もインストールしません。MODもプラグインも拡張機能も不要で、ゲームのファイルや通信には触れません。機能の全体像はクイック翻訳の紹介記事にまとめています。
手順: 選ぶ → ドラッグ → 読む
- Playtoを起動します。ウィンドウを閉じてもタスクトレイに常駐するので、ゲームの前に立ち上げておくだけでかまいません。
- ホームの[固定エリア]か[カーソル]を押します。パックの選択や設定は不要です。
- 翻訳したい範囲をドラッグで指定します。メッセージウィンドウ、セリフ欄、クエスト文など、いつも文字が出る場所を囲みます。
- あとは遊ぶだけ。範囲内の文字が変わるたびに翻訳されます。
2つのモードは対象で使い分けます。
- 固定エリア — ドラッグした範囲をその場に固定して翻訳し続けます。メッセージウィンドウや字幕のように、いつも同じ場所に文字が出るゲーム向き。
- カーソル — ドラッグしたサイズの枠がマウスカーソルについてきます。カードの説明文やツールチップなど、マウスを合わせた場所を読みたいとき向き。
ノベル系や育成シミュレーションのようにセリフ欄が決まっているゲームは固定エリア、カードゲームやメニューの多いゲームはカーソル、が目安です。
きれいに翻訳するコツ
範囲の取り方で認識の安定度が変わります。
- 範囲の縁を文字に重ねない。縁が文字を横切っていると認識が乱れます。縁が余白に乗るように取ります。
- 少し縦に余裕を持たせる。セリフ欄ぴったりではなく、上下に余白を足して箱ごと囲むほうが安定します。
- 名前枠やUIは外に出す。台詞だけを囲んで、キャラ名のプレートやボタン類は範囲の外に置くときれいに読めます。
文字送りのアニメーション中は、表示が確定するまで一瞬ちらつくことがあります。読み終わる頃には安定しているので、気にせず遊んで大丈夫です。
itch.ioの外国語ゲームを翻訳する
ブラウザゲームの翻訳がいちばん活きる場所のひとつがitch.ioです。海外の個人開発ゲームが集まるプラットフォームで、英語のみのタイトルが大半。日本語化を待つという選択肢が最初からないゲームがほとんどです。
itch.ioのゲームは大きく2種類あります。
- ブラウザ実行のゲーム — ページ上でそのまま動くタイプ。この記事の手順そのままで、読みたい範囲をドラッグすれば翻訳できます。
- ダウンロード型の小品ゲーム — 単体のクライアントとして動くタイプ。こちらも画面に文字が映るので、同じようにドラッグで読み取れます。腰を据えて遊ぶなら、Packに記録しながら学ぶ学習セッションも使えます。
ジャンルの相性も良好です。itch.ioに多いノベル系・アドベンチャー・シミュレーションは、テキストが多く表示位置も安定しているので、固定エリアで囲むだけできれいに読めます。
翻訳して終わりにしない
Playtoは翻訳ツールではなく語学学習ツールなので、クイック翻訳にも学習の出口があります。翻訳中に気になった単語は単語帳に保存でき、保存した単語は復習スケジュールに乗って、あとからクイズで振り返れます。
ブラウザゲームは同じ画面・同じ語彙が繰り返し出てくるので、実は単語を拾うのに向いた環境です。毎日ログインするゲームがそのまま毎日の語彙インプットになります。この学び方の背景はゲームで学ぶイマージョン学習の記事に、通知の仕組みは復習リマインダーの記事にまとめています。
こんなときは
- Steamなどのクライアントで同じゲームが配信されている場合は、そちらで学習セッションを使うと履歴やアルバムまで積み上がります。じっくり遊ぶならクライアント版+学習セッション、ブラウザでさっと遊ぶならクイック翻訳、という使い分けです。
- ウィンドウ全体を範囲指定なしで読みたい場合は、ゲームクライアント向けのウィンドウモードがあります。
PlaytoはSteamで無料版を配信しています。遊んでいるブラウザゲームで、まず1枠ドラッグしてみてください。