1文字ずつ出るセリフをどう訳すか — タイプライター表示とFixed Region

1文字ずつ出るセリフをどう訳すか — タイプライター表示とFixed Region

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ノベルゲームやアドベンチャーゲームのセリフは、1文字ずつ「タタタ…」と表示されることがよくあります。雰囲気が出る良い演出ですが、画面のテキストを読み取って翻訳するツールにとっては、地味に厄介な相手です。

書き途中の行を訳すと崩れる

画面翻訳は「今そこに見えている文字」を読み取って訳します。ところがセリフが1文字ずつ出ている最中だと、見えているのは「あの裁判、危うく負ける」のような書き途中の断片です。これをそのまま訳すと、当然ながら意味の通らない翻訳になります。

しかも文字が増えるたびに読み取り直すと、断片の翻訳が何度もチラついて、画面がうるさくなります。リアルタイムで読み取るほど、この「途中で訳してしまう」問題は出やすくなります。

Playto は行が出揃ってから訳す

Playto は、テキストがまだ増えている最中はそのまま待ちます。文字の流れが落ち着いて行が出揃ったところで、その一行をまとめて翻訳します。

実際の動きはこうです。セリフがタイプされている間、翻訳はまだ出ません。行が表示し切ったタイミングで、訳文が画面の上にすっと出る。書き途中の崩れた翻訳を見せずに、完成した文だけを訳す、という挙動です。

ノベルゲームに Fixed Region をかけた様子。日本語のセリフが1文字ずつ出て、出揃ったところで英訳が表示される

一度囲むだけで、あとは自動

これが効くのが Fixed Region です。セリフが出る枠を一度囲んでおけば、あとはシーンが進むたびに、Playto が新しい行を待って、出揃ったら訳す、を繰り返します。

キャプチャボタンを押し直す必要も、行が変わるたびに操作する必要もありません。コントローラーやマウスから手を離さずに、物語が進むのに合わせて訳が更新されていきます。1文字ずつ出るタイプの演出とは特に相性が良い組み合わせです。

微調整したいとき

ほとんどのゲームはそのままで問題ありませんが、表示の速さや演出はゲームによってまちまちです。待ちの強さは設定から調整できます。タイプの途中で訳が出てしまうゲームでは待ちを強めに、逆にきびきび出したいゲームでは弱めに、といった調整ができるようにしてあります。多くの場合はデフォルトのままで大丈夫です。

物語を止めずに、崩れていない翻訳だけを読む。Playto が地味に手をかけている部分のひとつです。気になる挙動があれば Discord で教えてください。